関西大学文学部第2部
地誌学(一)
2003年度

講義概要  第1部では,地誌学の目的と方法を検討する。
 第2部では,オセアニアのうちの,太平洋諸島地域の地誌を講じる。まず,太平洋諸島地域の自然環境について概観した後,人間の居住過程,西洋人との接触と植民地化の歴史について述べる。そして,事例として世界的な観光地として知られるハワイを取り上げ,ハワイの歴史,民族,主要産業の変化などについて論じ,ハワイの実像に迫りたい。
 第3部では,過疎地域に位置づけられている兵庫県北部の但馬地方を取り上げ,雪と生活との関わりを中心として,但馬地方の自然,過去,現状を把握する。
 なお,講義では必要に応じてビデオやスライドを使用する。
授業計画 1.地誌学の目的と方法
2.太平洋諸島地域の地誌
(1) 太平洋諸島地域の自然環境
(2) 太平洋諸島地域の歴史
(3) 太平洋諸島地域の現在
(4) ハワイの地誌
3.但馬地方の地誌:雪と生活との関わりから
(1) 但馬地方の自然地理
(2) 但馬地方の伝統的生業
(3) 高度経済成長期以降の但馬地方
教科書 使用せず。随時プリントを配布する。
参考書 ・坂田治郎『但馬の「戦後50年」』(神戸新聞総合出版センター,1996)
・橋本征治編『現代社会と環境・開発・文化−太平洋地域における比較研究』(関西大学出版部,1998)
・兵庫県生物学会但馬支部編『但馬の自然』(神戸新聞総合出版センター)
・矢口祐人『ハワイの歴史と文化−悲劇と誇りのモザイクの中で』(中公新書,2002)
試験 定期試験は行わず,出席・レポート・臨時試験などで総合評価する。
付記:レポート提出,出席状況を重視する。

※講義要項提出原稿より

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