関西大学文学部フレックスタイムコース
地誌学(一)
2005年度・春学期(前期)

講義概要  第1部では,まず地誌学の目的について講じたのち,受講者自らが地誌を作成することを念頭において,地誌の作成法を紹介する。
 第2部では,過疎地域に位置づけられている兵庫県北部の但馬地方を取り上げて,地誌を講じる。講義では,日本での但馬地方の位置づけについて留意しながら,雪と生活との関わりを中心として,但馬地方の自然・過去・現在の把握を試みる。最後に,今後の地域のあり方について検討を加えたい。
 なお本講義では,最後に受講者自らが地誌を作成しレポートとして提出することを求める。また,受講者自らがフィールドや博物館などの施設を見学することで地誌的理解を深める機会を持つことを念頭において進める。必要に応じてビデオやスライドを使用する。
授業計画 1. 地誌学の目的と地誌の作成法
2. 但馬地方の地誌:雪と生活との関わりから
(1) 但馬地方の自然地理
(2) 但馬地方の伝統的生業
(3) 高度経済成長期以降の但馬地方
教科書 使用せず。随時プリントを配布する。
参考書 川上 税・田村俊和『日本からみた世界の諸地域:世界地誌概説』原書房
熊谷圭知・西川大二郎編『第三世界を描く地誌:ローカルからグローバルへ』古今書院
宿南 保『城跡と史料で語る但馬の中世史』神戸新聞総合出版センター
兵庫県生物学会但馬支部編『但馬の自然』神戸新聞総合出版センター
試験 定期試験は行わず,出席・レポート・臨時試験などで総合評価する。
付記:春学期(前期)・秋学期(後期)を通して受講することが望ましい。

※講義要項提出原稿より

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