関西大学文学部第2部
地誌学(二)
2000年度

講義概要  第1部では,地誌学の目的と方法を検討する。
 第2部では,アメリカ合衆国ハワイ州を取り上げ地誌を講じる。まず,ハワイの自然や歴史,人口,民族について概観した後,先住民族の伝統的な生産様式や,現在に至るまでの産業の変容と都市化の進展について論じ,ハワイの実像に迫りたい。
 第3部では,近畿地方北部の円山川流域の地誌について講じる。とくに,水文誌の考え方を視野に入れ,水との関わり合いで円山川流域の特性を明らかにしていきたい。
授業計画 1.地誌学の目的と方法
2.ハワイの地誌
(1) 太平洋地域におけるハワイの位置
(2) ハワイの自然
(3) ハワイの歴史,人口,民族
(4) ハワイの伝統的な生産様式
(5) ハワイの産業,集落
3.円山川流域の地誌−水文誌を視野に入れて
(1) 流域,水文誌について
(2) 円山川流域の自然
(3) 円山川流域の産業と水
(4) 円山川流域の生活と水
教科書 使用せず。
参考書 ・石川栄吉監修『オセアニア(@島嶼に生きる,A伝統に生きる,B近代に生きる)』(東京大学出版会,1993)
・橋本征治編『現代社会と環境・開発・文化−太平洋地域における比較研究』(関西大学出版部,1998)
・中山速人『ハワイ』(岩波新書,1993)
・清水善和『ハワイの自然−3000万年の楽園』(古今書院,1998)
・藤岡謙二郎監修,大明堂編集部編『新日本地誌ゼミナール5 近畿地方』(大明堂,1986)
その他,適宜指示する。
試験 出席,レポート(夏,冬)より総合判定

※試験以外は講義要項原稿より転載

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