枚岡の伸線業
Wire industry of the Hiraoka district


FUJIFILM TIARA, FUJI SUPERIA 400, PROGRAM AE


  Sep.. 19, 2003
 大阪府東大阪市
 銅のワイヤーにして巻き取っていく作業中だった(下の写真)。でも,それが最終的に何に使われるかがわからないというところが,下請け現場の実情。工員さんは2名。夕方5時を過ぎているのに忙しそうだった。一般的に太い銅のワイヤーは,硬いものは音楽ホールのスピーカケーブル,よくしなるものは工場の腕型ロボットの関節部の電線などとして用いられたりするそうだ。その,よくしなるロボット用のワイヤーの切れ端をもらってきた。
 東大阪の工場地帯の起源の一つは,江戸末期の水車動力による生駒山麓の伸線工業で,明治以降,豊浦谷を中心に谷筋に伸線工場の水車が集中した。電気モーター中心のこの時代にあっても,名残で豊浦谷の谷口にいくつかの伸線工場が操業している。なお,伸ばしやすい銅は早くから扱われていたが,生産の中心は需要の多い鉄であった。

  Higashi-osaka City, Osaka Pref.
  Reeling the wire.

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