


文化構造論方法論 I・II
赤井 敏夫
- 教育目標
- イギリス国語教育と植民地英語教育との相関を理解する
- 授業内容
- イギリス本国において国語教育が始まった経緯を、 人文学教育におけるラテン語から英語へのシフトを中心に検討する。 これを日曜学校などの初等教育の発生と、 高等教育での英文学研究の確立の2つのポイントに分けて、 それぞれ一次資料を参照しながら検証する。 また、 植民地の英語教育では、 テキストに人文学教育のそれか宗教教育のそれを用いるかで長い論争があったが、 結果的に前者が優位を占めるまでの経緯を、 インドを例にとって分析する。
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文化構造論特殊講義 I
川口 光治
- 教育目標
- モンテーニュの 『エセー』 を読む
- 授業内容
- ルネッサンス期のコスモロジーの大転換と共に中世のキリスト教社会は未曾有の混乱に直面した。 新旧宗教戦争はその顕著な現れである。 モンテーニュはボルドー市長として実務家であり象牙の塔にこもる哲学者ではない。 常に現実がつきつける矛盾を把握し、 判断し、 行動した。 その体験の集積が 『エセー』 である。 ここには人間の生の思想が体験によって試され、 その試行錯誤が如実に報告されている。
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文化構造論特殊講義 II
川口 光治
- 教育目標
- モンテーニュの 『エセー』 を読む
- 授業内容
- 文化構造論特殊講義Ⅰの継続
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文化構造論演習 I・II
赤井 敏夫
- 教育目標
- 近代イギリスの国語教育とその帝国主義的役割を理解する
- 授業内容
- 19~20世紀のイギリスの中高等教育における国語 (英語) 教育の変遷をたどる。 特にインド、 西アフリカなど植民地への英語教育の導入とカリキュラムの変化に注目し、 最終的にはそれが日本の近代外国語教育に与えた影響を分析する。
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文化構造論演習 III
川口 光治
- 教育目標
- 20世紀フランス思想・A
- 授業内容
- フランス現代思想は二度の世界大戦の影響を濃密に反映している。特に第2次世界大戦後の実存主義と呼ばれた思潮には、フッサールの現象学、ハイデッカーの存在哲学などが出発点になっている。ナチスの捕虜の体験のあるサルトル、レヴィナスは、それを省察する形で思想を展開した。文学とか哲学というようなジャンルの境界を越えた独自のエクリチュールを抜粋し原文で読んでゆく。又、同時代のメルロー・ポンティやカミュのサルトルに対する姿勢の変化も彼らの代表作で確認してゆく。更に、同時代の 「絶対の証人」 といわれたシモーヌ・ヴェイユの文明論も同時に考察してゆく。
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文化構造論演習 IV
川口 光治
- 教育目標
- 20世紀フランス思想・B
- 授業内容
- 第2次世界大戦後、実存の哲学に対するアンチ・テーゼでもあるように、「歴史」 に対して 「構造」 という概念が提出された。サルトルの労作 『弁証法的理性批判』 に代表されるような世界認識の限界を指摘し、認識の方法的転換を対置する思潮で、人類学のレブィストロースから心理学のラカンまでおよそ全思想領域を被い、「構造主義」 と呼ばれた。ソシュールの言語学の方法にモデルを置き、実存主義がダイナミックな歴史参加、改革に重点を置くのに対し、静的な科学的方法を用いて全人文科学を 「構造」 という視座で理解しようとした。ミシェル・フコーの 「エピステメー」 という概念は、従来の歴史主義に対する方法的反省として脚光をあびた。重要テキストは抜粋して精読する。
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