言語文化論方法論 I(J)
野田 春美- 教育目標
- 文章を言語学的アプローチによって分析する方法を学ぶ
- 授業内容
- 授業は以下の通り、テキストに沿って進める。 受講生による発表も、 授業の重要な部分を占める。
第1回 基礎知識の確認 (テスト形式) 第2回 テキスト第1章 (文章論・文体論の定義と研究動向) に関する議論 第3回 テキスト第1章の発展課題に関する受講生の発表 第4回 テキスト第2章 (文体研究の姿勢と方法論) に関する議論 第5回 テキスト第2章の発展課題に関する受講生の発表 第6回 テキスト第3章 (文体の計量的研究) に関する議論 第7回 テキスト第3章の発展課題に関する受講生の発表 第8回 テキスト第7章 (新聞の文体分析) に関する議論 第9回 テキスト第7章の発展課題に関する受講生の発表 第10回 テキスト第8章 (作文の文体分析) に関する議論 第11回 テキスト第8章の発展課題に関する受講生の発表 第12回 テキスト第9章・第10章 (実践的文章論) に関する議論 第13回 テキスト第9章・第10章の発展課題に関する受講生の発表、 まとめ
言語文化論方法論 I(E)・ II(E)
熊田 俊二- 教育目標
- 認知から見た言語と文化
- 授業内容
- 認知言語学 (Cognitive Linguistics) に基礎を置いて言語と文化の特質を論じる。 言語に関しての主要な項目は、 カテゴリー化とプロトタイプ論、 言語知識と百科事典的知識、 多義語と意味連鎖、 メタファー・メトニミー論などである。 一方、 文化については、 言語人類学的な知見を基に、 空間の切り分け方やモノの分類基準などを考察し、 認識の文化上の異同を考えたい。 最後に、 言語と文化の相関を論じる予定である。
言語文化論方法論 II(J)
野田 春美- 教育目標
- 言語学が対象とするデータの性質、 言語理論の特徴、 言語データの処理法を学ぶ
- 授業内容
- 授業は以下の通り、 テキストに沿って進める。 毎回、 予習を必要とする。
第1回 基礎知識の確認 (テスト形式) 第2回 テキスト1. (言語学は何をする学問か) に関する議論 第3回 テキスト2. (言語理論の特徴) に関する議論 第4回 テキスト2. (言語理論の特徴) に関する議論 第5回 テキスト3. (言語学におけるデータ) に関する議論 第6回 テキスト3. (言語学におけるデータ) に関する議論 第7回 テキスト4. (言語データの処理方法) に関する議論 第8回 テキスト4. (言語データの処理方法) に関する議論 第9回 テキスト5. (言語実験の実際) に関する議論 第10回 テキスト5. (言語実験の実際) に関する議論 第11回 テキスト6. (言語実験の諸相) に関する議論 第12回 テキスト6. (言語実験の諸相) に関する議論 第13回 期末試験
言語文化論特殊講義 II(J)
野田 春美- 教育目標
- 日本語文法の文論における今日的な諸テーマを学び、言語を考察する視点と方法を身につける
- 授業内容
- 授業は以下の通り、テキストに沿って進める。毎回、テキスト中の1本の論文をとりあげ、検討する。予習を必要とする。
第1回 基礎知識の確認 (テスト形式) 第2回 「主題のハと、いわゆる主題性の無助詞」 の検討 第3回 「「だれも」 は肯定述語と結びつかないのか」 の検討 第4回 「まちのぞみ文について」 の検討 第5回 「「〜タイ」構文における意味の拡張」 の検討 第6回 「評価のモダリティと希望表現」 の検討 第7回 「「してもいい」 文のモダリティ」 の検討 第8回 「「実証的判断」 が表される諸形式」 の検討 第9回 「モダリティ形式のタ形に関する一考察」 の検討 第10回 「否定疑問文の語用論的分析」 の検討 第11回 「富山県井波方言の 「ガヤ」 について」 の検討 第12回 「擬似独話が出現するとき」 の検討 第13回 まとめ
言語文化論特殊講義 I(E)・ II(E)
熊田 俊二- 教育目標
- 英語学入門
- 授業内容
- 言語学が人間言語の本質を解明することを目指すとすれば、英語学は英語という個別言語を研究対象にして、言語の本質をあきらかにすることを目指す学問である。この授業では主に現代英語を対象とし、英文で書かれたテキストを精読する。形態論、統語論、意味論、語用論に加えて、英語史、社会言語学、心理言語学などについて基礎的な知識を修得し、英語学的な考え方を養成する素地をつくってゆきたいと思う。
言語文化論特殊講義 II(J)
野田 春美- 教育目標
- 日本語文法の複文・談話における今日的な諸テーマを学び、言語を考察する視点と方法を身につける
- 授業内容
- 授業は以下の通り、テキストに沿って進める。毎回、テキスト中の1本の論文をとりあげ、検討する。予習を必要とする。
第1回 基礎知識の確認 (テスト形式) 第2回 「「—ながら」 の諸用法」 の検討 第3回 「条件表現と叙述世界のタイプ」 の検討 第4回 「連用形派生の目的節について」 の検討 第5回 「周辺的な時間節の主節の述べ立てについて」 の検討 第6回 「節による名詞修飾表現の分類の一試案」 の検討 第7回 「日本語と英語におけるテキスト指示」 の検討 第8回 「文法カテゴリーとしての 「方向性」 とその談話機能」 の検討 第9回 「名詞カタチの文末用法と説明の機能」 の検討 第10回 「補足の接続詞とコミュニケーション上のストラテジー」 の検討 第11回 「並べたてる接続詞をめぐって」 の検討 第12回 「「添加」 「累加」 の接続詞の機能」 の検討 第13回 まとめ
言語文化論演習 I(J)
野田 春美- 教育目標
- 研究課題とそれに適した研究方法を決定する
- 授業内容
- この科目は、言語文化論講座において修士論文の執筆を目指す受講生が、自らの研究テーマを確定し、そのテーマにふさわしい研究方法を探るためのものである。したがって、具体的な内容は、受講生の研究テーマに即したものとなる。
第1回 希望する研究テーマ・方法についての、理解・認識の確認 第2回 研究テーマの研究史上の意義についての議論 第3回〜第7回 関連する先行研究の検討 第8回・第9回 研究テーマが修士論文に値するものであるか否かの検討 第10回〜第12回 研究方法の検討 第13回 研究テーマ・研究方法の確定
言語文化論演習 I(E)・ II(E)
熊田 俊二- 教育目標
- 認知言語学と文化の諸問題 (その1)
- 授業内容
- 本演習では認知言語学の思考法と文化の相関の問題を中心に扱いたい。言語の問題を論じることは、ある意味において、ものの見方を論じることと密接に結びついている。ものの見方とは、発想の方法であり、文化的な諸特性に通じている。名称目録観、言語分節観あるいは言語相対仮説など、現実への関わり方とことばの本性との相関を説く諸説を検討することによって、文化とことばの相関の問題にアプローチしてみたいと考えている。
言語文化論演習 II(J)
野田 春美- 教育目標
- 研究課題にふさわしい言語データの収集方法・分析方法を学ぶ
- 授業内容
- この科目は、言語文化論講座において修士論文の執筆を目指す受講生が、自らの研究のための言語データ収集方法・分析方法を学ぶためのものである。したがって、具体的な内容は、受講生の研究テーマに即したものとなる。
第1回 研究テーマと研究計画の確認 第2回・第3回 現代日本語研究における言語データの種類、収集の方法を、先行研究を参考に検討 第4回 研究テーマにふさわしいデータの種類、収集の方法を検討し、収集を開始 第5回〜第8回 データの分析方法を、先行研究を参考に検討 第9回 研究テーマにふさわしいデータの分析方法を検討 第10回〜第12回 データ分析の試行、および、問題点の検討 第13回 まとめ、および、今後の研究計画の発表
言語文化論演習 III(J)
野田 春美- 教育目標
- 独自性と説得力のある論を構築する
- 授業内容
- この科目は、言語文化論講座において修士論文の執筆を目指す受講生が、自らの収集した言語データを分析し、論を構築していくためのものである。したがって、具体的な内容は、受講生の研究テーマに即したものとなる。
第1回 研究計画の確認 第2回 仮説の設定とその適切性の検討 第3回〜第6回 分析結果の発表とその妥当性の検討 第7回 論文の構成案の検討 第8回〜第12回 分析結果の発表とその妥当性の検討 第13回 まとめ、および、今後の執筆計画の発表
言語文化論演習 III(E)
熊田 俊二- 教育目標
- 認知言語学と文化の諸問題 (その2)
- 授業内容
- 言語文化論演習Ⅰ(E)、 Ⅱ(E)に引き続き、 認知言語学と文化あるいは思考法の問題を探求したい。 この問題に関し、 本演習では具体的な言語現象の分析を試みたいと思う。 例えば、 Figure と Ground の分化、 メタファー論、 構文文法などを採り上げたいと思う。 思考法の検討が骨組みであるとすれば、 言語現象の分析はその肉付けとなる。 現象の分析を通じて、 思考法の特異性ないしは分化の特色が浮かび上がってくれば、 と思っている。
言語文化論演習 IV(J)
野田 春美- 教育目標
- 明晰であり、客観性・論理性・説得力のある論文を執筆する
- 授業内容
- この科目は、受講生が、自らの主張を論文として完成させるためのものである。したがって、具体的な内容は、受講生の研究テーマに即したものとなる。
第1回 執筆状況の確認 第2回 研究論文の執筆に関する基本1 第3回〜第6回 既執筆部分の報告と検討 第7回 研究論文の執筆に関する基本2 第8回〜第12回 既執筆部分の報告と検討 第13回 最終確認
言語文化論演習 IV(E)
熊田 俊二- 教育目標
- 認知言語学と文化の諸問題 (その2)
- 授業内容
- 言語文化論演習Ⅲ (E) に引き続き、 認知言語学と文化あるいは思考法の問題を探求したい。 この問題に関し、 本演習では具体的な言語現象の分析を試みたいと思う。 例えば、 Figure と Ground の分化、 メタファー論、 構文文法などを採り上げたいと思う。 思考法の検討が骨組みであるとすれば、 言語現象の分析はその肉付けとなる。 現象の分析を通じて、 思考法の特異性ないしは分化の特色が浮かび上がってくれば、 と思っている。