神戸学院大学大学院 人間文化学研究科 人間行動論専攻

開講科目一覧

  • 文化構造論
  • 表現言語論
  • 芸術文化論
  • 歴史情報論
  • 言語文化論
  • 研究科基礎共通科目

人間形成論

芸術文化論方法論 I

森下 嘉公
教育目標
芸術に表現された風景
授業内容
風景とはなにか、その本質とは、またその機能とはなにかという問いは、15世紀以来ヨーロッパ絵画のなかでこれまでとは比肩するものがなかった風景という全く新しい概念が生じて以来、繰り返して発せられて、芸術史と芸術理論へと持ち込まれたが、期待に反して現代に至るまでその解答は見いだせないでいる。
 風景とは、一言で言えば、目に見える自然の一部なのだが、人は自然全体を感覚的に体験できる訳はないから、自然は観察する人によって風景のなかで美学的にしか認知できない。人が自然の本質とか自己と自然との関係を表象しようとするなら、自分が認知する部分を自然全体のコピーにしなければならないだろう。そのような視点から風景画を考えてみると、ドイツ・ロマン派のフリードリヒが描いた風景は今もなお風景と言えるだろうか、また、フリードリヒが描いたものを風景だとすると、その同じ概念をクロード・ロランやアントン・コッホの描いたものにも適応することが可能なのか、という疑問もまた解明されたとは言い難いものがある。さらには、ドイツ・ロマン派文学の自然描写をどのように理解すればよいのかという問題もまた明快な解答を見いだすのは難しいようである。
 したがって、ヨアヒム・リッターの論文集Subjektivitt に収録されている Landschaft を原文で読みながら、人間がどのようにして風景という概念を獲得したかというもっとも原初的な問題から風景について考えていく。

▲このページのトップへ

芸術文化論方法論 II

伊藤 茂
教育目標
演劇における伝統と現代
授業内容
現代演劇が伝統劇を取り込むと同時に、 伝統劇が現代演劇を取り込むこともある。 その相互影響の表現活動にはどのような理念が隠されているのか。 またその理念は、 どのように正当化され、 また時代に応じて変遷してきたのか。 それらの問題を、 とくに戦後から現代までの期間を対象にして検討を加える。

▲このページのトップへ

芸術文化論特殊講義 I

森下 嘉公
教育目標
ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズⅠ
授業内容
ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズとはヴィジュアルな文化全般を研究対象とする研究の動向を意味する言葉である。 この学問領域には、 レオナルドやミケランジェロといった伝統的な美術史での表看板や高尚な芸術的言説からは抜け落ちてきたものだけではなく、 これまではいわゆるサブカルチャーとして下位に区分されてきた文化もいくつか含まれている。 映像やファッションは言うに及ばす、 ありとあらゆるヴィジュアルなものがヴィジュアル・カルチャー・スタディーズの研究対象になっており、 いわばヴィジュアルなものでありさえすれば、 なんでもありの様相を呈していると言えよう。 また、 そのような雑多な対象を分析する研究方法もまた多様であり、 記号論、 マルクス主義、 精神分析、 フェミニズム研究など枚挙にいとまがない。 要は、 あらゆる分析方法を駆使してヴィジュアルな文化を領域横断的に考察しようとする試みであると解すれば解りやすいだろう。  
  講義では、 このようなカオス的な潮流を一度覗いてみるかなという感じで、 なんでもありの研究対象や動向を概観することによって、 ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズとはなにか、 と考えている。

▲このページのトップへ

芸術文化論特殊講義 II

伊藤 茂
野田秀樹論
演奏論
授業内容
劇作家・演出家・俳優の三役をこなす野田秀樹の仕事を、 夢の遊眠社時代から現在の野田地図までを俯瞰し、 その変遷の意味を検証する。

▲このページのトップへ

芸術文化論演習 I

伊藤 茂
教育目標
小山内薫研究
授業内容
小山内薫に関する詳細な年譜を作成する作業を行う。 
 近代演劇の父である小山内薫の業績は多岐にわたるが、 そして築地小劇場時代の仕事については多くの人が言及しているが、 それ以前の、 つまり小山内薫自身が近代演劇を学ぼうとしている時代については不明な部分が少なくない。 この授業では、 小山内薫の、 とくに自由劇場設立前後に焦点をあて、 年譜作成という作業をしながら小山内薫について考察していく。

▲このページのトップへ

芸術文化論演習 II

伊藤 茂
教育目標
小山内薫研究 (前期の継続)
授業内容
小山内薫に関する詳細な年譜を作成する作業を行う。
 近代演劇の父である小山内薫の業績は多岐にわたるが、 そして築地小劇場時代の仕事については多くの人が言及しているが、 それ以前の、 つまり小山内薫自身が近代演劇を学ぼうとしている時代については不明な部分が少なくない。 この授業では、 小山内薫の、 とくに自由劇場設立前後に焦点をあて、 年譜作成という作業をしながら小山内薫について考察していく。

▲このページのトップへ

芸術文化論演習 III・ IV

森下 嘉公
教育目標
ヴィジュアル・カルチャー・スタディーズⅡ
授業内容
芸術文化論特殊講義Ⅰで喚起したヴィジュアル・カルチャー・スタディーズへの関心をさらに深化させるとともに、 修士論文作成に向けて、 テーマの移りこみ、 関連資料の収集、 参考文献の精読などを行う。

▲このページのトップへ

芸術文化論演習 III

伊藤 茂
教育目標
日本ミュージカル史研究
授業内容
昭和20年代の、 日本のミュージカル黎明期に、 国産ミュージカルを生み出すためにどのような人物が、 どういう理想や理念を持って仕事に携わったのか、 さまざまな資料から検証する。

▲このページのトップへ

芸術文化論演習 IV

伊藤 茂
教育目標
日本ミュージカル史研究 (前期からの継続)
授業内容
昭和20年代の、 日本のミュージカル黎明期に、 国産ミュージカルを生み出すためにどのような人物が、 どういう理想や理念を持って仕事に携わったのか、 さまざまな資料から検証する。

▲このページのトップへ