大学院 人間文化学研究科

社会構造論講座

社会構造論方法論I

教授 寺嶋 秀明

教育目標

生態人類学(および文化人類学、民族学、民俗学)に関連した分野における基礎的研究方法の修得。とくに人と環境とのかかわりや、フィールドワークをめぐる方法論について学習する。
授業内容

生態人類学、文化人類学、民族学、民俗学に関連した方法論についていろいろな角度から論ずる。学説史的内容についても適宜解説し、人類学の基礎的な理念と方法について十分に把握し、自らのフィールドワークを適切に立案実行できる基盤を形成する。とくに人間とその環境とのかかわり、ならびにフィールドワークの理念や技術などの部分について十分な解説を加える。

社会構造論方法論II

教授 五十嵐 真子

教育目標

文化人類学的分析方法を習得する
授業内容

文化人類学の基本概念や理論についての基本論文の講読を通じて、文化人類学的方法論を確立する。
第1回   イントロダクション
第2~4回 学説史
第5~8回 親族構造
第9~11回 呪術と宗教
第12~14回 儀礼と世界観

第15回   まとめ

社会構造論特殊講義I

教授 五十嵐 真子

教育目標

文化人類学の理論を学ぶ
授業内容

この授業は文化人類学の学説史の学習を通して、その学問的背景、主要な理論について学ぶ。文化人類学は西欧近代の植民地主義・帝国主義といった歴史的背景の中で生まれた学問であるが、異文化理解という視点から西洋中心に陥らない特異な立場にある学問である。そしてその知見はグローバル化した今日社会を考える上で有意義な視点を与えるものである。
第1回   イントロダクション
第2・3回 文化進化主義
第4・5回 文化伝播説
第6・7回 機能主義人類学
第8・9回 文化とパーソナリティ論
第10回   構造人類学
第11回   象徴人類学
第12回   観光人類学
第13回   ポストコロニアリズムの人類学
第14回   開発人類学

第15回   まとめ

社会構造論特殊講義II

教授 五十嵐 真子

教育目標

文化人類学的視点で東アジア地域文化を学ぶ
授業内容

中国・台湾といった東アジア地域に関する文化人類学研究に注目する。この授業をとおして、東アジア地域の特徴と文化人類学の研究方法を学ぶ。
第1回 イントロダクジョン
第2回 科目担当者の研究と東アジア
第3~6回 東アジア地域の社会的特徴
第7~10回 東アジア地域の文化・宗教の特徴
第11~14回 東アジアにおけるグローバル化、ポストコロニアルの特徴

第15回 まとめ

社会構造論演習I

教授 寺嶋 秀明

教育目標

修士論文に向けた適切な研究テーマの設定と実際のフィールドワークについての指導
授業内容

本演習の第一の目的は、学生各自に本分野における独創性のある研究課題を選択させ、着手させ、それを完成に導くことにある。したがって、学生各自の個性と志向などを重視しながらテーマの選択をおこない、関連した文献資料の読解をおこない、基礎知識を広げ、その理解を深めさせる。つぎに、適切なフィールドワークを立案させ、それを実行させる。その後、収集資料の整理と分析、その結果の発表をおこなわせ、ディスカッションをくりかえすなかで研究を深めてゆく。

社会構造論演習II

教授 五十嵐 真子

教育目標

修士論文に向けての研究方法を確立する。
授業内容

修士論文を作成するために必要な方法論、及び調査方法について指導を行う。文化人類学では、綿密なフィールドワークによるデータとそれを補完する文献データのバランスが重要となる。ここでは調査によって得られたデータを分析、また文献データの収集方法の検討などを行う。

社会構造論演習III

教授 早木 仁成

教育目標

各自の研究課題に沿って、それを分析してまとめる。
授業内容

修士論文の完成に向けて、各自の研究課題にもとづいて実施された調査成果を分析して発表し、討論する。学生各自は、討論の中で出された問題点や新しい観点などを取り込んで、再分析と修正を繰り返すことで、完成度を高める作業を行う。

社会構造論演習IV

教授 五十嵐 真子

教育目標

修士論文を完成し、自らの人類学的方法を確立する。
授業内容

ここでは修士論文の完成を目指す。この段階ではデータの分析は完了しているので、そこから得られた知見をどのように人類学的分析を行うのか、そして先行研究や学説史の中にどのように位置づけられるのかについて、議論しながら論文を作成する。単なる報告ではない、学位論文として学会にて発表に値するレベルを目指す。