歴史情報論講座
歴史情報論方法論I
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
日本史研究者として成長していくために必須の研究手法を修得する。 |
授業内容 | 本年度は、日本近代の歴史上の重大事件であり、近代に入って初めての国をあげての対外戦争であった、日清戦争を、黎明期の新聞を素材にトレーニングしていく。 |
歴史情報論方法論I
教授 | 植田 俊郎 |
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教育目標 |
歴史学におけるコンピュータ利用の習得 |
授業内容 | 歴史学でコンピュータを利用することは、現在ではごく普通のこととなっている。しかし、それは、せいぜい統計表をグラフ化したものにすぎない場合が少なからずある。 本講義では、計量分析の方法ならびにその有効性について下記のテキストに基づいて論述していく。先ず、平均と分布、次いで時系列と指数、そして変数観の因果連関を、史料から抽出した数量的データを使いながら分析する。最後に、こうした歴史学における計量分析の限界を考察する。 |
歴史情報論方法論II
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
歴史情報の収集について修得し、それを基礎にした歴史叙述への昇華を目指す。 |
授業内容 | 本授業では、日刊新聞が定着していく20世紀初頭の新聞を素材にしながら実施していく。特に、日露戦争を大々的に報道する新聞情報から、何を歴史情報として抽出し、何を重要として集積していくか、その手法を学ぶ作業を行う。 |
歴史情報論方法論II
教授 | 大原 良通 |
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教育目標 |
基本的な論文の書式や構成を学び、自己の研究テーマに生かす。 |
授業内容 | 論文の基本である、史料、先学の研究、論者の結論の区別をはっきりさせるために、いくつかの論文について、その構造を明らかにしていくという訓練をおこなう。 広い視野から自己の研究テーマを位置づけるために、概説書の輪読をおこなう。本の選定にあたっては受講者と協議する。 |
歴史情報論特殊講義I
教授 | 植田 俊郎 |
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教育目標 |
アンシャン・レジーム下フランスにおける文化の理解 |
授業内容 | 本講義で対象とする「文化」は、知的生産活動及びその成果といった意味ではなく、ある特定集団における日常生活から価値観にいたる生存システムを指す。生死観、社会的結合関係、物質生活など、この文化の構成要素をアンシャン・レジーム下のフランスを対象にして、下記のテキストに従いながら構造的視点から、次いで時系列的な変容を分析し検討する。 |
歴史情報論特殊講義II
教授 | 熟 美保子 |
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教育目標 |
グローバル化が進むにつれ、日本が位置する東アジア海域ではさまざまな問題が表出するようになった。とくに、日本・沖縄・中国の三者の間の問題はいまだ解決の道は見えない状態にある。もちろん、すべての国際関係を遮断することは何の解決にもならない。 江戸時代の日本は「鎖国」の時代とも称されるが、そのような制限されたなかにあっても一定の国際関係が成立していたことは、すでに周知の事実となっている。 この授業では「鎖国」から時代を進め、当時の東アジア国際関係を学び、そこから得た知識を通じて、現代社会の問題点がどのように発生したかについても理解を深めることが目標である。 |
授業内容 | 詳細な内容については初回のオリエンテーションで説明するが、以下のテーマを大きな柱として予定している。 |
地理情報論特殊講義I
教授 | 吉田 雄介 |
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教育目標 |
地域の全体的把握 人文地理学という分野は幅広い分野を包含するが、その基本概念は、実際の研究活動において地理学のみならず他の分野でも役立ちうるものと考える。そこで、本講義では、地理学の基本概念の理解と地域の全体的把握を習得することを目標とする。また、地域把握において重要な分析ツールとなる統計情報にも着目する。 |
授業内容 | 本講義では、第一に、地理学という学問分野の歴史と地理学の基本概念について講義する。 |
地理情報論特殊講義II
教授 | 吉田 雄介 |
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教育目標 |
地図と地理学研究 本講義では、地理学研究における地図の使用方法を検討することで、地理学的方法およびその問題点について考えてゆく。さらに、地図をツールとして、地理的な情報を利用する方法の習得を目標とする。 |
授業内容 | 人文地理学という分野は幅広い分野を包含するが、地理学的な研究において地図は有力な表現方法である。情報という観点から地図を捉えるならば、地上のものをすべて地図上に描き表すことはできない。そこで、地図上では現実の世界をすべて表現しているのではなく、一部のものを省略したり、記号や約束を使って表現することになる。本講義では、地図に表現される情報を理解する方法を検討すると同時に、地図に描かれた情報から逆に現実の世界の情報を読み取る方法を検討する。 第三に、本講義では、受講生諸君の関心領域と接点を持つ地理学分野の論文ないし文献に使われた地図類(特に主題図)の紹介を通して、地理学の考え方・手法を学んでゆきたいと思う。 |
歴史情報論演習I
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
日本中世社会を理解する |
授業内容 | 本年度は、中世鎌倉時代の基本法典となった『御成敗式目』を中心に、逐条解釈を行う。メンバー各自が分担しながら、読み進める。そのなかで、各条文に込められた意味を探る。方法は、「式目追加」及び『建武式目』・「建武以来追加」並びに「分国法」にまで視野を広げて、『御成敗式目』が成文化した内容が、日本中世世界のなかで継承・変容していく姿を俯瞰したい。 この作業を通じて、中世的世界観を日本史全体のなかに位置付けることができる理解を獲得してほしい。 |
歴史情報論演習I
教授 | 大原 良通 |
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教育目標 |
自己の研究テーマを追求すると同時に、世界史の中での位置づけをおこなう。 |
授業内容 | 各自の研究テーマの限界や展望を見極めてもらうためにも、卒業論文の再検討をおこなう。そのうえで、さらにテーマを発展させるか、新たな研究テーマを模索することになる。 同時に、より広い視野を養い、語学力を高めるために中国語もしくは漢文で書かれた基本史料を輪読する。 |
歴史情報論演習II
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
日本中世社会の特殊性を理解する |
授業内容 | 前期に引き続き、『御成敗式目』の逐条解釈を実施する。この作業を通じて、中世社会固有の習慣やしきたり、ものの考え方など、日本中世社会の特殊性への理解を深めていきたい。 |
歴史情報論演習II
教授 | 大原 良通 |
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教育目標 |
修士論文の構想にとりかかる。 |
授業内容 | 大雑把な修士論文への方向付けができた時点で、関係論文の収集と批評を繰り返し、専門的知識を深めてもらう。この時点ではまだ、できるだけ複数テーマを念頭においてすすめる。 先学の研究をまとめ、修士論文でテーマとする研究史をまとめる。授業ではその経過を逐次発表してもらう。 |
歴史情報論演習III
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
日本史学の分野のなかから、自己の研究テーマを発見する |
授業内容 | この演習では、メンバーが各自持ち寄るテーマについて、互いに意見を出し合うディスカション形式で行う。そのため、担当メンバーは1週間に次回のテーマを他のメンバーに提示すること。関連する論文については、担当者がメンバー分を用意して事前に配布すること。 |
歴史情報論演習III
教授 | 大原 良通 |
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教育目標 |
修士論文の構想をほぼ完成させ、参考資料・参考文献のまとめをおこなう。 |
授業内容 | 自己の修士論文に必要な、参考資料・参考文献の選定をおこない、先学の研究を確認し、研究史をまとめる。 |
歴史情報論演習IV
教授 | 水本 浩典 |
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教育目標 |
自己の研究テーマへのアプローチを具現化する |
授業内容 | 前期の演習IIIと同様な形態で進めていく。その過程で、修士論文へのアプローチについてもアドバイスをおこないたい。 各自修士論文に対する積極的なアプローチの深化と進展を促進できるような指導とアドバイスを主に実施する。 |
歴史情報論演習IV
教授 | 大原 良通 |
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教育目標 |
修士論文の完成 |
授業内容 | 歴史情報論演習IIIで作り上げた修士論文の構成にあわせて、書き始める。いくら完璧に構想を練り上げたとしても、実際、作業を進めていくとバランスが悪くなったりするので、一度構想どおりに仕上げたあと、不備な分部を補わなければならない。 したがって、できるだけ前半で一度、下書きを終え、内容を再吟味した上で、微調整をおこないたいと考える。 |